Garry Tan氏も審査に加わったハッカソンで「Jarvis」がJinba Awardを受賞しました
2026年7月5日
2026年7月5日、立命館大学 大阪いばらきキャンパスで開かれたAIハッカソン「c0mpiled」(gstack x gbrain Hackathon #2)に参加し、チームで作った「Jarvis」がJinba Awardを受賞しました。賞は、Y Combinator(YC W26)に採択されたJinbaの代表・松森氏から贈られたものです。

どんなハッカソンか
c0mpiledは、AIスタートアップと日本の学生・エンジニアが集まって作品を作るハッカソンのシリーズです。今回は立命館大学と大阪大学の協力のもと、京都で開かれたIVSの直後に大阪で開かれました。登録は238人、当日の参加者は200人を超え、提出された作品は55個。そこから11の賞が選ばれました。
当日は、Y Combinatorの代表(President & CEO)であるGarry Tan氏も会場に姿を見せ、審査とスポンサーの一人として名前を連ねました。ほかにも、Jinba、Shisa AI、OuterportなどのAIスタートアップが、それぞれの名前を冠した賞を用意していました。

作ったもの
エージェントの仕事は数秒で終わるのに、人はそのあと長い文章を読まされる。Jarvisは、その問題を解くために作りました。どのモデルでも、答えを文章ではなく画面(UI)で返すようにし、ほかのエージェントもその画面に描けるようにする仕組みです。
たとえば「NVDA、GOOG、AAPLの株価が見えるウィジェットを」と話しかけると、実際の値を取ってきて、いつ時点の数字かを添えた画面が出てきます。「そこにテスラも足して」と言えば、新しい画面を作らずに今の画面へ1行足します。「ネオンのサイバーパンクにして」と言えば、画面全体の色がその場で変わります。Claude Codeのようなほかのエージェントも、MCPを通じてこの画面に自分のウィンドウを描き込めます。
題材にしたのは、YCが公開している「Request for Startups」のうち、「Software for Agents(エージェントのためのソフトウェア)」と「Dynamic Software Interfaces(エージェントに合わせて形を変える画面)」です。
画面は「生成」せず「組み立てる」
モデルに画面のコードをそのまま書かせると、見た目は自由でも、毎回ぶれて、確かめようがなく、押しても何も返ってこない「死んだ画面」になりがちです。そこでJarvisでは、モデルには決まった部品(表・グラフ・年表・地図・差分・承認など14種類)と、6つの組み合わせ方だけを使って、画面の設計図を書かせます。その設計図を、毎回同じように描く決まった描き手(レンダラー)が画面にします。
僕はこの描き手と、人が中身を見て承認する「Gate」という部品を担当しました。モデルの書いたコードは一切動かさない、知らない部品が来ても普通のカードとして描いて止まらない、という安全の決まりを入れ、承認したかどうかは文章ではなく、記録に残る形でエージェントに返るようにしています。外に出る操作は人が承認してから、という考え方は、いま自分の暮らしで使っているエージェントにもそのまま通じています。
Jinba Award
Jinba Awardをくれたのは、YC W26に採択されたJinbaの代表・松森氏です。200人を超える参加者と55の作品の中から、エージェントと人のあいだの「画面」を作り直すという考え方を評価してもらえたのは、とてもうれしかったです。

エージェントがどれだけ速く賢くなっても、最後に判断するのは人です。その判断をどう見せるかは、これからもっと大事になると思っています。PhaseShiftでも、組織のエージェントどうしがつながる「Company OS」の中で、人が確かめて承認する所の作りを考え続けています。